着物の「これから」を支える、悉皆・染色研修
先日、従業員一同で悉皆(しっかい)・染色について学ぶ研修へ行ってまいりました。
普段、私たちが店頭でお客様の大切なお着物をお預かりする中で、クリーニングや染み抜き、加工について正しく理解し、より安心してお任せいただける知識を身につけることは、とても大切なことです。
今回の研修では、日頃より大変お世話になっている橘一様のご協力のもと、丸洗いについて、普段はなかなか見ることのできない細かな工程や技術まで、実際の現場を見ながら詳しく勉強させていただきました。

また、社長様にもわざわざご挨拶をいただき、さらに部長の東大薗様に工場をご案内いただきながら、当社担当の堀田様にも従業員全員が直接ご挨拶することができました。

特に印象に残ったのは、小さな汚れひとつに対しても、状態をしっかり確認し、一つひとつ丁寧に対応されている姿勢です。
実際の作業を間近で見せていただくことで、ただ「丸洗いをする」のではなく、お着物一枚一枚の状態を見ながら、できる限りきれいな状態でお客様へお返しするために、細部まで丁寧に作業されていることを実感しました。。


一つひとつの工程に込められた職人の技術や、着物を大切に扱う姿勢を間近で感じることができ、スタッフにとって非常に学びの多い、内容の濃い一日となりました。
そして午後からは、染色の技術を学ぶため、友禅工房 堀部様へ。

名古屋友禅の伝統を受け継ぎながら、さまざまな染色技法に取り組まれている工房です。友禅工房 堀部では、一般的に分業で行われることの多い友禅染の工程を、全工程にわたって技術継承されていることも大きな特徴です。

今回は、三代目の堀部晴久様より、これまでの歩みや染色・補正の技術についてのお話を伺い、実際の作業の説明と実演も見せていただきました。
その後、スタッフ全員で墨流しによる半衿染め体験にも挑戦。

実際に自分たちの手で染めることで、色の動きや模様が生まれる瞬間を体感し、職人の技術の奥深さと、ものづくりの楽しさを改めて感じることができました。


今回の研修を通して、着物は「販売して終わり」ではなく、長く大切に着ていただくためのお手入れ・加工・染色・仕立てまでを含めてお客様を支えることが大切だと、スタッフ一同改めて実感しました。
これからも着物いなほでは、日々の営業だけでなく、こうした学びの機会を大切にしながら、スタッフ一人ひとりの知識と技術を高めてまいります。
お客様の大切なお着物を、より安心してお任せいただけるお店を目指して。
これからも着物いなほをよろしくお願いいたします。